ブラートカルトフェルン(Bratkartoffeln)

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日本では本物のベーコン(薪でじっくり燻煙された本当の燻製品)がほとんど手に入りにくい状況です。ベーコンに限らずハムやソーセージでもそうですが、スーパー等で一般に販売されているものは、その大方が燻液や保存料、着色料で加工されたもののようです。
香りと味の良いベーコンが手に入らないので長らくこの料理を作っておりませんでしたが、先日ひょんなことからとても良質な本物のベーコンを手作りしている工房と出会うことができ、久しぶりに作ってみました。 やはりベーコンが本物だとこの料理はとてもシンプルながら美味であります。 さてそのベーコンと工房のご紹介は下記で後ほどと云うことで、まずは料理から始めます。

これは俗に云うジャーマンポテトですが、日本でジャーマンポテトと云うと玉葱が入ったりとかソーセージ等の具がはいったりと色々料理法があるようです。独逸でブラートカルトフェルンと云うと、私が知る限りではベーコンとジャガイモ、あとはせいぜいニンニクぐらいでバターを加えてシンプルに炒め上げられた料理です。 
この料理の考え方としては、ベーコンの旨味と香りを全てジャガイモに染み込ませて供するという、あくまでもジャガイモが主役の料理です。
とても簡単な料理ですが、若干こつみたいなものをご紹介いたしましょう。
先ずジャガイモは丸ごと湯がいてスライスするか、スライスして湯がいておきます。ベーコンを小さく切っておきます。これは粗ミジンでも小切りでも好みで結構です。また。好みでニンニクを使いますがこれも粗ミジンぐらいで結構です

少量のオリーブオイルをフライパンにひいてベーコン、ニンニクを入れてじっくりベーコンの油を引き出します。ベーコンはカリカリになっても、少しぐらい焦げても構いませんので、ここでベーコンの油と旨味を完全に引き出しておきます。ここへ湯がいてスライスしたジャガイモを入れてベーコンの香りと旨味をからませて炒めあげ、黒胡椒とベーコンの塩味で足りない分の塩を加えて最後にバターで仕上げます。多少ニンニクやベーコンが焦げて硬くなっても、気にせずバリッとジャガイモも焦げ目が付く方がゲルマン風で美味かと思います。 これで簡単に出来上がりです。独逸ビールがあれば云うことないですね。  (^_^;

さてこのベーコンと工房のご紹介です。
         YOKOHAMA 藤田屋 
まさに品質は人柄也。 極めて真面目にかつ頑固なまでに手を抜くことなく、またとことん清潔に作り上げられた逸品です。 お好きな方、是非お取り寄せお試しあれ。 お値段も驚異的に良心的です。 ジャーマンポテトってこんなに美味だったのかと思われること請け合いですよ。ヴルストもとても美味です。                   http://www.fujitaya.biz/