葛きり 黒蜜添え

続いて吉野葛を使ったデザートで、黒蜜で頂く葛きりをご紹
介いたしましょう。
黒蜜は作っておけばいつでも葛きりは簡単に作れますので
先ず黒蜜を是非作ってみてください。黒蜜は他に和風の
デザートにも、あるいはフルーツにも意外とソースとして使え
ますし、密閉して冷蔵庫にいれておきますと日持ちします。

それではまず黒蜜の分量です。
黒砂糖 300グラム 上白糖 240グラム 水 420cc 
蜂蜜 10cc      ( 卵白 2個分 )
黒蜜は上の分量を水にいれて沸騰させるだけですが、丁寧にやるには卵白2個分をいっしょ
に入れて煮立たせ、沸騰したら卵白にアクがついて固まりますので、これをガーゼかペーパータオルで
そっと濾して冷まします。この手法はフレンチのブイヨンを取る時と同じテクニックですが、確かに黒砂糖のアクはとれますが、これをやると腐りやすくなります。 長期保存する場合は卵白は使わない方がいいかもしれません。 沸騰させて完全に冷めてから容器に入れて冷蔵庫で冷やします。 
                               あくも味のうち とも云いますので・・・・・。 (^_^;

さて 葛きりにうつりましょう。 
分量は 吉野葛 100グラム 水 430cc 
上白糖 50グラム の割合です。


これをよく混ぜてからいちどシノワで濾して
おきます。これを怠るとくちあたりが全く違って
きますので必ず濾してください。 
葛きりを流し入れるバットか何かのステンレスの
容器を用意しておき、それがすっぽり入るような
大きな鍋に湯を沸騰させます。 
鍋に湯がぐらぐらと沸騰したら先程の葛きりの
もとをよく混ぜながらバットに適当な薄さに
流し入れて、ヤットコか何かで挟み持ち、沸騰
した湯の中に底をつけ入れます。
揺らしながらしばらくまわしているうちに表面
まで白く固まってきますので、十分固まってき
たらそのまま鍋の湯をその上に少しかぶる
程度にバットを斜めにして入れます。
大きなボールに冷水を用意してバットごと漬け込みます。
これをそのままゴムベラで掬い取り、まな板の上で
適宜に乱切りします。
これで1人前できあがりです。やってごらんになると
すごく簡単ですよ。これを器に盛りよく冷やした
黒蜜をかけて供します。

出来上がった葛きりは、やはり冷やしすぎます
とすぐに白く硬くなって弾力が無くなってしまいます。
しばらくの時間でしたら冷水につけておくほう
が無難ですね。まちがっても冷蔵庫にいれな
いようにしてください。 万が一白く固まって
しまったら、鍋に湯を沸かしてしばらくごく弱火
で炊いてもどしてください。それをまた冷水に
取って冷ませば大丈夫です。
葛きりのすくい方とか切り方はごくおおざっぱに
乱切りで結構です。
かえってそのほうが趣きがあるかと思っています。(^▽^)
これ京都なんかで食べたら結構お高いのですよ・・。
ご家庭で簡単にお手軽に作れますので
                 是非おためしあれ・・・。

                         

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