たかが塩 されど塩 
  塩の芸術品 フルール ド セル

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規制緩和でようやく何年か前から塩もいろんなものが輸入される
ようになりました。それまではお上が専売しておりましたのでこの
フルール ド セルは 幻の塩といわれておりました。

写真の手前はおそらく世界で最高の塩 フランス ゲランド
フルール ド セル という天日塩です。塩の花という意味
で天日塩田の製法で最後の結晶池の水面に浮かぶ結晶
だけを掬い取って集めた塩で、ゲランド地方の塩の全体の
1パーセントしか取れないものです。
ゲランドの塩は昔からハムやソーセージ、サーディン等に
使われてきたもので、特にこのフルールは上澄みだけをすく
って採った高級塩です。かなり高価ではありますが天婦羅
や特に肉、ステーキなどにこれを少量乗せて食するとまさしく
完璧に材料の旨みを引き出します。

日本の塩は天日塩といっても、最終的には釜で煮詰めないと湿度の関係上製造できないらしくそう
いう意味では完全な天日塩ではないそうです。  また近年は塩田も無くなってしまってイオン
交換膜式製法のいわゆる工業製塩になってしまいました。  要するに塩化ナトリウムですね。
また輸入源塩を煮溶かして再結晶させたものなどを自然塩、天日塩とか粗塩などと称して売
っているものもあるようです。現在の日本では自然塩はほとんどなくなってしまっているようですね。 
ひどいのになると工業生産した塩にわざわざマグネシウムやにがり成分
と色をつけて粗塩と称し
て売っているものもあるようです。


さてこのフルールドセルは ステーキやフライ物、天婦羅などの漬け塩には最高ですが、日本で
は高価すぎて料理の味付けに全て使うわけにもいきませんね。
ちなみに手前の250グラム入りの小袋で1500円ほどです。
ところでこの現地フランスのゲランドで昔からフルールドセルと呼ばれているにもかかわらず、日本の
業者がこれが輸入される以前に フルール ド セル という商標を取得して自社の工業塩
をその名前で販売していたらしく、ほどなくクレームがついて本物の フルール ド セル がその
本名で販売できなくなり、今は エキストラ ファイン ソルト という名前で販売されているようです。
法律ってゆうか 日本っていう国はおかしいですね・・・。。(ーー;)
奥の写真のアルペンザルツはドイツの岩塩を精製したものでこれは割とお安くまた振り掛けやす
いので日頃使いにはよろしいでしょう。
また フルールではなく ゲランドの普通の粗塩もセル ド ゲランド という名前で売られており
これもフルールよりはすっとお安いので気兼ねなく料理の味付けに使えます。 (^▽^)

右のグラスに入っているのがそのセルドゲランド で左が
フルールドセル です。 セルドゲランド は結晶したまま
の大粒のままのもの(グロ)と 使い安いように石臼で細
かく挽いたもの(ムリュ)があり、そのまま付け塩として使う
のならグロの方が辛みが丸く料理とともに口のなかに
その旨みとともに広がります。調理にはやはりムリュの方
が使いやすいでしょう。天日塩をご存知ない方は一度
使ってみてください。 その違いにきっと驚かれるでしょう。

敵に塩を送る という言葉があるように 
塩はほんとに料理には大事ですね。
    たかが塩に。。。と思われるでしょうか?(^▽^)