さて桜を待つ季節になったらそろそろ筍ですね。
何といっても筍は春野菜の代表です。
今回の筍の下ごしらえからいろんな料理まで順番にご紹介していきましょう。

梅が咲いて桜を待つ頃になるとそろそろ早出しの筍が出てきますね。土の中に
電気線を通したりして早く出荷できるように工夫しているらしいですが、季節感
というか旬の感覚としてはあまりも早すぎてもやはり逆に可笑しいですね。
三月上旬やましてや二月ではいくらなんでも筍は早過ぎるでしょう。真冬の
木の芽と同じで珍しければいいと云うものでもありません。  
「ほう もう筍か。。」と思っていただける微妙なタイミングが旬を察知するに必要
です。  料理屋ではそのタイミングを見計らって出すわけですが、ご家庭では
やはり本当の旬の頃に料理されるほうが値段も手ごろですし、味もやはり旬の
ものが美味しいですね。 産地によって時期はまちまちですがまず九州、鹿児島
あたりからはじまって次に四国徳島、それから本土に入って4月の中頃には
京都の山城のものも出回ってきます。 それではまず筍の産地と選び方などから
お話しましょう。                                         

まず筍の選び方ですが重要なのは産地鮮度です。形は太くてずんぐりした曲がっていないものを選んで下さい。
季節の最初に出荷されてくるのが九州産です。
筍の選び方は皮が黒くなく黄色いもの、根っこについてる土も黒くなく白っぽいものが概して良いようです。
九州の次に四国の徳島などのものが出荷されてきますと、こちらのほうがかなり皮も白く土質もいいもの
が出てきます。ご家庭では四国産のものが値段がこなれて来る頃から料理されるとよろしいでしょう。 
しかし産地別で言うと何といっても京都の山城のものが抜群によろしいですね。土質も違うようですが
筍山とその土の手入れなどが徹底しているらしく皮までやわらかそうですね。一度は山城産の筍を求め
られてご自分でゆがいてみてください。スーパーなどでゆがいて売っている筍とは別物と感じるほどですよ。
ゆがき方はおって説明いたします。  ちなみに上の写真は早出しの徳島産です。

閑話休題 九州の土質でもトマトや巨峰などは逆に痩せた土地が合っているらしく良いものができますね。
とくに巨峰は九州の黒木産に限ります。 旬を外れた時でも黒木の巨峰は味が一定しています。
さて筍に戻りまして各地方で御当地産の筍といってどこでも珍重されますが、それは何故かと言うと単に
鮮度の問題です。筍はなんといっても鮮度が大事で掘ってから時間がたつほどあくがでてきます。それで近く
で掘られた筍は必然的に出荷されてから時間があまり経っていないということで、どこでも珍重されるのです。
ですからいくら御当地の筍でも売れ残ったり、休み明けで出荷の具合で日にちが経ってしまったものは何の
意味もありません。筍の鮮度の見方ですが 根っこがみずみずしく付いてる土がまだ湿っているようなものが
新しい
のです。また皮も黒くなっていたり緑がでていたりするものは土から出てしまったものか古いものですので
買わないようにして下さい。  とにかく筍は鮮度が命です。 根っこのみずみずしい新しそうなものがないとき
は、あっさり諦めて他のおかずにしたほうが賢明です。   (^▽^)

筍とは 竹の下に旬と書き 旬とは10日のことですから、10日で竹になってしまうと言う意味だそうです。
ですから筍は掘られてからも自分の力でどんどん成長しようとしていますので時間との勝負なのです。
買ってきたらとにかくその日のうちにできるだけ早くゆがきましょう。 ちなみに筍は掘りたてなら生でも食べら
れるぐらいあくもないのです。それが掘られてから3時間ほどで急にえぐみの成分が増加してくるそうです。
流通過程では当然出荷されてから産地の農協とか市場を経由して各地の市場に入りそれからスーパー
や八百屋さんにならぶわけですから、特殊な例をのぞいて当日中に消費者の手にとどくことはまずあり得
ません。 そこでそのエグミを取るゆがき方が必要になるのです
ではつぎに筍のゆがき方をご説明いたしましょう。    
                               梅は咲いたか、筍はまだかいな♪・・・でした・・。

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