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汲み上げ湯葉
  吉野餡かけ
冷たく冷やした汲み上げ湯葉に
吉野葛でとろみをつけたタレをかけます

汲み上げ湯葉はご家庭でも作れます。 まず豆乳を鍋に
入れて沸騰させると、牛乳と同じように上に膜が張ってきま
す。これを箸でそっと掬い上げ、また膜が張るのを待ってか
ら掬い取っていき、それをひたすら集めたものが汲み上げ
湯葉です。一度やってごらんになるとおわかりになりますが、
湯葉を作るのは想像以上に時間と根気とそれに原料の
豆乳もたくさんいりますね。
なるほど 湯葉が高価なのも当然かと納得させられます。
普通は湯葉屋さんから買うのですが、これに濃い目のかつお
だしを沸かして溶いた吉野葛を少しずつ泡立てで混ぜ
ながらとろみをつけていきます。味付けは前出の返し
醤油がちょうど良いですね。
かなり吸い味より濃い目の味つけです。
山葵をたっぷりのせていただきます。

ここで吉野葛のあんかけ が出てきましたので次回は吉野葛とその他の澱粉について
お話してみましょう。
日本では液体にとろみをつけるのには葛や片栗粉がほとんどですが、フレンチなどは
いろんな手法がありますね。 一般的なものはバターで小麦粉を炒めたルーですが
バターと小麦粉を混ぜ合わせただけのブールマニエ 卵黄と生クリームを混ぜたものとか
変わったところでは ジビエ(野禽)の血液でとろみをつけるという古典的手法もある
ようです。  
私は吉野葛は世界に誇れるほどのとても良質で力のある澱粉だとおもいます。
この次にでも 吉野葛とそれを使った料理を説明いたしましょう。