筍も旬の盛りのころになると大ぶりになって値段も
こなれてきて煮物にできますね。 
         今回はその筍の煮含めです。

筍の炊いたん

筍の煮含めですがこれは前出の出し煮込み
まで準備したものがあれば簡単です。 この
出し煮込で充分な旨みがあればそのまま醤油と
塩で味付けするだけですが、もしかつおの旨み
が足らないと思われたなら追いかつおをします。
追いかつおというのはさらしかネルで袋を作って
おいてそれに鰹節を入れ、煮物などにさらに
一緒に足し炊きをして味を乗せるという手法

す。せっかくの旬の筍ですからできれば人工の
旨み調味料でえぐい味にしたくありませんね。
手間をおしまずに追いかつおしてみましょう。 
                    (^▽^)

ご家庭でよくされるのは鰹節をまぶすという手法ですがこれの理論は追いかつおと同じです。
筍自体にはアミノ酸などほとんど含まれていなくて、なにか旨みを乗せてやらないと美味しく
ならないのですね
。ただかつおをまぶすと口当たりが悪くなりあまり私は好きではありません。
酒と良質のかつおだしでこっくりと出し煮込みした方がはるかに美味しくできると思います。
出し煮込みしたもので旨味が足らないようなら追いかつおをするか、あとは何か旨みの出る
材料と一緒に炊いてやるのが一番簡単です。代表は鶏肉でしょう。鶏肉を霜降りしてから
筍と一緒にたいてやると簡単に味が乗って美味しくなります。若布はやはり筍とは出会い
の物ですね。お好きな方はたっぷりとお使いください。 (^▽^)
上の写真は筍だけを煮含めたものです。 やはり香りにたっぷりの木の芽を乗せたいですね。
関西風に言うと 筍の炊いたん ですが、このようなごくシンプルな料理ほど実は料理の
理論を理解して作らないと美味しくできないと思います。筍のゆがき方、選び方、味の乗せ方
味付け、それに旬の感覚と全てがそろって初めて美味しくなります。 さてここまで筍の選び
方から筍についてお話してきましたが、以上でそろそろ筍の季節も終わりになってきました。
   みなさん どうぞ日本の食文化の華 春の味覚をお楽しみくださいませ。
   この筍の炊いたん というなんでもない料理で、、、筍今年は終りにさせて頂きます。
                       

                          春の味覚と香りでした。。。(^▽^)

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